糖尿病とフスフレーゲ 

DIABETES AND FUSSPFLEGE

 糖尿病の現状 


糖尿病とフスフレーゲにどのような関係があるのかをご説明する前に、日本における糖尿病の現状についてお話しさせていただきます。
厚生労働省によりますと、「糖尿病が強く疑われる人」890万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」1,320万人、合わせますと全国に2,210万人もの「糖尿病が疑われる人」いると推定されるそうです。日本の人口が約1億2,700万人ですから、およそ6人に1人の割合になります。
現代の国民病といわれて久しいですが、初期の自覚症状がないこともあり、なかなか全体として減少していない状況にあります。
糖尿病にかかりますと、往々にして合併症が引き起こされます。足についても、糖尿病性神経障害や糖尿病性腎症、栄養の変化、炎症などがあります。この状態を放置しておくと、最悪、足の切断に至ります。また、免疫力が低下することも多く、感染症にもかかりやすくなり、死亡リスクを高める要因にもなります。実際、糖尿病による死亡者数は年間14,000人(平成19年)にものぼります。
糖尿病足1

 糖尿病の合併症 


代表的な糖尿病の合併症について個々に見ていきましょう。

・糖尿病性神経障害
糖尿病性神経障害は非常に多様な神経学的症状を示し、痛覚、温度覚、触覚、振動覚、固有受容知覚に障害が生じるほか、病気の進行に伴って運動性線維にも障害が現れるようになります。
こういった症状は筋のバランス不良や足底部固有筋と足部背屈筋の委縮を招きます。
その結果、足に、特に足趾の変形につながります。知覚に障害が生じるため、足の痛みに鈍感になっており、足底や足趾に胼胝ができていることが多くなります。
また、その胼胝から最近に感染することもあり、糖尿病性潰瘍となるケースがあります。

・糖尿病性腎症
糖尿病性腎症においては、腎機能が低下して、腎不全・尿毒症にかかるほか、閉塞性動脈硬化症を併発するケースが多々あります。
足だけにかかわらず、全身への血液の供給が不十分となり、傷の修復が遅くなります。
前述の神経障害の影響で、この状態においても痛みを感じないことが多く、傷が治りきらないまま広がっていき、潰瘍となるケースがあります。
また、栄養の滞ってしまった皮膚は薄くなりやすく、非常に傷つきやすくなってしまいます。さらに、抵抗力が低下していることが加わって、傷からの細菌の感染が急速に広がってしまします。
このように、糖尿病はそれ自体というより、そこから派生する合併症に本当の怖さがあります。
しかし、この糖尿病、生活習慣病と言われるように、日々の生活習慣の改善でかなりの部分で予防できます。
また、糖尿病によって爪、皮膚に変異が現れてもきちんとフットケアを行うことで悪化を防ぐことが可能なケースがあります。

糖尿病足2

 フスフレーゲの効用 


では、ドイツ式フットケア「フスフレーゲ」において糖尿病足にできることをお話いたします。
フスフレーゲで出来ること、それは以下の通りです。

・足の洗浄
・胼胝、鶏眼の除去
・爪の以上に対する処置
・足のマッサージ

前述のように、糖尿病足の場合、足底や足趾に厚く、広い胼胝が形成されていることがあります。
このような胼胝もフスフレーゲで除去することが可能です(※専門的技術と知識を習得した技術者の手技によって)。詳しくは動画で見るフスフレーゲ「角質処理」をご覧ください。
爪については、血流不全により、栄養が行きわたらず、爪が伸びずにどんどん肥厚していきます。そのような爪も、通常通りに厚さに削り、形を整えることができます。詳しくは動画で見るフスフレーゲ「爪の処理」をご覧ください。
爪が伸びずに短いままでいることで巻き爪になりやすくなります。巻き爪に対しては、ワイヤーでの矯正をはじめとして様々な矯正法があります。詳しくは巻き爪矯正法3TO(VHO)をご参照ください。
白癬菌(水虫)に感染することも多く、その場合、患部を削り、除去してから真菌症治療を行います(※医薬品を用いた治療は医師による仕事)。

糖尿病足の治療には、患者、担当医、フスフレーガー(ドイツ式フットケア技術者)の三者が協力することが極めて重要です。担当医の指示のもと、糖尿病患者に日常生活での足の手入れ方法を助言し、自分の足を観察するようにすることもフスフレーガーの仕事です。

参考文献 「足と靴 その整形外科的処置法」

参考サイト 厚生労働省 糖尿病ホームページ

糖尿病足3

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