かかとの皮膚がとても固くなってしまった方でも、靴に小石が入ったら恐らくすぐ気がつくでしょう。 そして一刻も早くそれを取り除かないと歩きにくくてしょうがないのではないでしょうか。普段あまり気にしない、足の裏というのは意外に敏感なところといえるかもしれません。 地面との接点として働く足の裏は、接地面の状態を感知し、自らの体を支え、歩くために、じょうずにバランスをとってくれているのです。そう考えると、足の裏の皮膚は厚すぎないで、敏感にさまざまなことを感じ取れる方がよいのです。 厚すぎる皮膚は感覚が鈍くなり、足元の危険を察知する能力を低下させてしまいます。健康的な皮膚の厚さで足を守り、センサーとしての機能をしっかりと保つことが全身の健康を維持するポイントなのです。
肌を露出する部分はきれいにしておく意識が高いと思います。顔や手がその代表でしょう。清潔で、荒れのない、潤いのある肌がきれいな肌の定義と言えるのではないでしょうか。では逆に露出することが少ない場所はどうでしょう。きれいに保とうという意識は低くなっていないでしょうか。 例えば足。 足は脳から最も遠いところにあって、地面との接点になっています。つまり、意識を司るところから最も遠く、最も汚れやすいところなのです。 逆転の発想で、強く足のきれいさを意識していけば、全身をきれいにする意識と行動が身に付くのではないでしょうか。足のきれいな人は他の部分がおろそかなはずはありません。そんなこと、ありませんか。
水虫、外反母趾、巻爪、魚の目、タコなどなど、足のトラブルは様々です。特に病気のような名前がなくても、足の裏がよくつってしまうとか、少し歩いただけで足の裏からどっと疲れてしまうとか、そういうことはないでしょうか。 足のトラブルの8割以上は靴が原因だと言われています。靴は本来、足を守るもの。ところがファッションアイテムの一つとしての側面が強調されてしまって、肝心な機能がお留守になってしまっているのではないでしょうか。靴がきれいで服装にマッチしていても、靴の中身である生身の足がぼろぼろでは洒落(お洒落?)になりません。 足のトラブルの最大の予防策は「靴」です。自分の足に合った靴を探すこと。でも本当にぴったりの靴というのはなかなかないものです。ならば、最もぴったりに近い靴を探して、さらに靴を足に合わせること。つまり、調整を加えることです。もちろん、そのようなことが靴の素人にできるはずはありません。プロに依頼することです。靴選びは絶対にプロに任せましょう。 次に靴の履き方です。完璧なシューズを手に入れても、かかとを踏みつけて履いていてはトラブル予防にはなりません。靴の正しい履き方を学びましょう。
日本で革靴を履いた人物の最も古い記録は坂本竜馬だと言われています。 ということは今から140年くらい前のことでしょうか。日本のいわゆる「靴」の歴史はまだまだ浅いと言えます。 かたやヨーロッパには靴の古い歴史があります。古くは貴族などのような高い地位の象徴として使われ、一般庶民に普及してからは防寒、けがの予防などのため、日常生活に不可欠な道具となりました。ヨーロッパの歴史は戦争の歴史でもあります。アルプスを超える強行行軍、負傷兵士への医療、それに伴う義肢装具の開発など、歩くことについての知識と技術はヨーロッパの中でもドイツには特に発達する環境と歴史があったと言えます。